【批評】実写化という難事業 ― 「1000円カットのおネエさん」

1000円カットのおネエさんにスいてもらう本。実写版 原作 越山弱衰 累計売上6万部越えエロ度120%の肉感コミックを実写化!

人気コミックの実写化は、いつだって賭けだ。原作ファンの脳内にある像と、生身の肉体は、決して完全には一致しない。累計6万部の肉感コミックを実写化した本作は、その”一致しなさ”とどう向き合ったのか。

再現という挑戦

まんきつレーベルの本作が挑んだのは、原作の世界観をどこまで生身で再現できるか、という一点だ。「よくぞここまで再現した」という評が示すとおり、美術・設定・空気感の再現度は高い。実写化の成否は、まずこの”再現の誠実さ”で決まる。

原作と肉体のあいだ

一方で、漫画の誇張を生身がそのまま引き受けるのは難しい。デフォルメされたエロスを、現実の身体でどう翻訳するか。本作はその翻訳に正面から挑み、好みを分けた。

惜しまれる一点

惜しまれるのは、まさに実写化の宿命――原作との距離で評価が割れる点だ。「つまらない」という低評価と「最の高」という絶賛が同居する。原作の像が強い読者ほど、生身との差にひっかかる。万人を満たす実写化など、そもそも存在しないのだ。

総評

再現に誠実な一本。原作を愛する者ほど、その誠実さと”差”の両方を味わうことになる。実写化とは、そういう体験だ。

メーカー
ムーディーズ
レーベル
まんきつ
シリーズ
1000円カットのおネエさんにスいてもらう本。
監督
ドラゴン西川
品番
MIMK-078
発売日
2020-11-28
収録
118分
評価
★★★★★ (平均4.15 / レビュー575件)
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