【批評】「素」を撮るという賭け ― 美谷朱音「3年ぶりのセフレ再会」

昔の都合の良いセフレに3年ぶりに再会したら最高に綺麗な女になっていたので… 昼間から朝焼けまで一日を使い果たしてめちゃくちゃ中出ししまくった。 美谷朱里 hmn00017

設定はあれど、ほぼドキュメント。本作が賭けたのは、美谷朱音の「素の魅力」だ。エモいデートのような長尺が、何を得て何を失ったかを読む。

約4時間の「デート」という体験

本作の体感は、AVというよりエモーショナルなデートの記録に近い。春の陽気、桜、手持ちカメラの臨場感。設定は一応あるものの、作品を貫くのは美谷朱音の自然体だ。約4時間という長尺を、彼女の素の返しや愛嬌で持たせる。「この姿の作品が観たかった」という声が示すのは、作り込まれた役柄ではなく、被写体そのものへの欲望である。ドキュメンタリー的な手つきが、観客に「彼女と過ごした」という錯覚を与える。

素材で勝負する潔さ

過剰な演出を排し、被写体の魅力一本で勝負する——これは作り手の自信の表れでもある。エモーションとセックスを地続きにし、デートの延長として行為を描く。その潔さが、本作を「名作」と呼ばせる引力になっている。

惜しい点 ― 撮影の粗が没入を壊す

批評として一点。これは惜しまれる声が非常に多い。ハメ撮りを謳いながら、カメラが斜めや横に流れ、肝心の絡みが見づらい場面が頻発する。臨場感を狙った手持ちが、かえって視点を不安定にしてしまっているのだ。素材と企画が良いだけに、撮影技術の粗が完成度を直接削いでいる。長尺ゆえの間延びを感じる人もいるだろう。

総評

被写体の素の魅力を信じ、ドキュメントとして撮りきった意欲作。撮影の粗という弱点はあるが、美谷朱音という女優に惹かれているなら、その距離の近さは何物にも代えがたい。抜くためというより、彼女と過ごすために観る一本だ。

女優
美谷朱音(美谷朱里)
メーカー
本中
レーベル
本中
監督
タナカ・ベーコン
品番
HMN-017
発売日
2021-07-17
収録
235分
評価
★★★★☆ (平均3.88 / レビュー393件)
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