【批評】二つの約束が評価を割る ― 小野六花「ツンデレ同棲生活」

生意気な幼なじみの後輩と5日間のツンデレ同棲生活 小野六花 mide00937

「主観」と「ツンデレ」——二つの約束を掲げた本作は、その約束ゆえに評価を二分した。タイトルが負う責任について。

主観という、諸刃の手法

生意気な後輩との同棲生活を、一人称視点で体験する。小野六花の品のある顔立ちと巨尻を間近で味わう設計は魅力的だ。だが主観(POV)は、密着感を生む反面、扱いを誤ると「ただの接写」に転落する危うさを抱える。本作はその境界線上にある。被写体の表情はよく捉えられているが、相手役の存在感——息遣いや声——が薄いと、視点だけが宙に浮いてしまう。

タイトルが約束する体験

「ツンデレ」という看板も、観客の期待を一方向に固定する。素直になれない可愛さを求めて観ると、本作のデレが事後に集中していることに肩透かしを覚えるかもしれない。タイトルは契約だ。掲げた言葉の分だけ、中身はそれに応える責任を負う。

惜しい点 ― 視点と演技の「あと一歩」

批評として一点。Hシーン中、相手役の手の所作が画面に入り込み、せっかくの主観没入を削ぐ場面がある。また接写が密着感に転化しきれず、近いのに遠い、という奇妙な距離が残る。小野六花の被写体としての魅力は十分なだけに、演出の詰めが惜しい。素材は星五つ、設計が星を削った。

総評

被写体の可愛さと、主観・ツンデレという狙いの面白さは確かにある。ただ、その狙いを完遂しきれなかった——その「あと一歩」こそが、本作の評価を割った正体だ。小野六花を見るための一本として、割り切って楽しみたい。

女優
小野六花
メーカー
ムーディーズ
レーベル
MOODYZ DIVA
シリーズ
○○同棲生活
監督
TAKE-D
品番
MIDE-937
発売日
2021-06-11
収録
119分
評価
★★★★☆ (平均4.17 / レビュー491件)
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