【批評】足し算で止まった夢の共演 ― 高橋しょう子×三上悠亜「ふたりは無敵」

ふたりは無敵 tek00097

高橋しょう子と三上悠亜——MUTEKI出身の二枚看板が再集結。華やかな座組にもかかわらず、なぜこの「夢の共演」は評価を二分したのか。

看板二枚を並べる、という難題

ともにMUTEKIからデビューし、それぞれが一時代を築いた二人を再び同じ画面に置く。企画の華やかさは申し分ない。だが本作が突きつけるのは、「豪華なキャスティングは、それだけで傑作を約束しない」という冷徹な事実である。二人の個性は強い。強すぎるがゆえに、同じフレームに収まったとき、互いを引き立てるよりも、それぞれが独立して存在してしまう。

「掛け算」にならなかった共演

共演作の醍醐味は、二人でひとりを攻める連携や、視線を交わす緊張感にある。本作はその化学反応の設計がやや弱い。男優を複数配した構成が、せっかくの二枚看板を散漫にしているという見方も成り立つ。座組の豪華さと、体験の濃さは、必ずしも比例しないのだ。

惜しい点 ― 並べたが、組ませきれなかった

最大の惜しさは、二人を「並べた」だけで「組ませ」きれなかった点にある。レビューでも賛否がはっきり割れた本作だが、その分裂こそが、企画ものの難しさを雄弁に物語っている。期待値が高い座組ほど、構成は精密でなければならない。素材の格に、演出が追いついていない。

総評

とはいえ、二人のファンにとって、この共演が実現したこと自体に価値がある。掛け算を期待せず、二人を同時に眺める贅沢として観るなら、満足度は変わってくるだろう。評価が割れる作品ほど、観る側の物差しが試される。

女優
高橋しょう子、三上悠亜
メーカー
MUTEKI
レーベル
MUTEKI
品番
TEK-097
発売日
2018-12-01
収録
239分
評価
★★★★☆ (平均3.75 / レビュー528件)
レビューを見る

ジャンル別ランキング

人気作品

読み込み中…

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

上部へスクロール