【批評】「脱いだこと」の価値と限界 ― 高橋しょう子 MUTEKIデビュー

グラビア四天王たかしょーMUTEKI Debut 高橋しょう子 tek00077

グラビア四天王の鳴り物入りデビュー。「脱いだこと」自体が事件になる――話題性先行のデビューが持つ価値と、その限界を読む。

話題性が中身を上回るとき

グラビア四天王の一角が、MUTEKIから脱いだ。本作の最大の商品価値は、ほかでもない「あの高橋しょう子が脱いだ」という事実そのものにある。誰もが知る芸能人とまでは言えずとも、話題になった被写体が一線を越え、ちゃんと行為に及ぶ——その記録性に価値を見出す観客は多い。実際、胸の形は美しく、被写体としての素材は申し分ない。MUTEKIの芸能人デビュー商法が、見事に機能した一例だ。

原点としての一本

後に単体女優として定着していく高橋しょう子の、すべての出発点がここにある。話題性で世に出た被写体が、その後どう女優として成熟していくか——本作はそのキャリアの起点として、振り返るに足る一本である。

惜しい点 ― 「脱いだ」以外の作り込みの薄さ

批評として一点。話題性に寄りかかったぶん、作品としての作り込みは薄い。絡みは2回と少なく、男優の人選への不満、結合部に寄らない撮り方、高画質でもなく尺も標準——「脱いだことに価値はあるが、それ以外に価値がない」という辛口は、過大評価への正当な揺り戻しだ。話題は初速を生むが、作品の強度は別に作らねばならない。その教訓が、ここにもある。

総評

話題性デビューの典型として、功も罪も併せ持つ一本。作り込みの薄さは否めないが、後に定着する女優の「原点」を記録した価値は確かにある。高橋しょう子のキャリアを辿るなら、避けて通れない出発点だ。

女優
高橋しょう子
メーカー
MUTEKI
レーベル
MUTEKI
品番
TEK-077
発売日
2016-05-01
収録
118分
評価
★★★★☆ (平均4.30 / レビュー492件)
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